こんなお悩み、抱えていませんか？

もしあなたが、お子さんのこのような**「不安定な調子」に悩んでいるなら、決してご自身を責めないでください。それは、あなたの育て方や努力の問題ではなく、体内で働く「安心回路」**が少し混乱しているサインかもしれません。

お子さんの心と体が不安定な時、私たちは目に見える行動だけに注目しがちです。しかし、当院が専門とする鍼灸マッサージの視点から見ると、不安定さの根本には、体内の**「自律神経」と、それを操る「三つのセンサー」**の連携ミスが関係しています。

当院はこの連携を**「皮脳腸相関（ひのうちょうそうかん）」**と捉え、心身の安定にはこの三位一体のバランスが不可欠だと考えています。

この「安心回路」を動かしているのは、皮膚、腸、そして脳の三者です。なぜこの三者がこれほど深く繋がっているのでしょうか？

それは、皮膚と脳、そして腸の神経の一部が、お母さんのお腹の中で育つ発生の最初期に、「外胚葉（がいはいよう）」という一つのルーツを持つからです。兄弟のように深く繋がった彼らが、体の内外の情報を感知する「センサー」と、それを処理する「司令塔」として機能します。

チームの役割	貴院の基本軸	乱れた時のサイン
皮膚	外側からの刺激を受け、判断する「外側の環境センサー」優しいタッチや温度を感知し、安心の信号を送る。	感覚過敏（触られるのを嫌がる）、過度な緊張、肌荒れ
腸	体の中のものを吸収・判断する「内側の環境センサー」腸内環境や栄養状態を感知し、脳へ情報を送る。	慢性的な便秘・下痢、腹部の張り、免疫力の不安定
脳	すべての情報を受け取り、最終的な判断を下す「中央司令塔」二つのセンサーからの情報で情緒や運動の指令を出す。	イライラ、夜泣き、不眠、情緒の不安定さ

お子さんがパニックになったり、不眠になったりする時、それは外側の皮膚センサーと内側の腸センサーから送られてくる情報がバラバラで、脳という司令塔が混乱しているサインかもしれません。

脳は「外も内も危ない！」と誤認し、常に戦闘モード（交感神経優位）になってしまいます。

この状態が続くと、当然、夜も深く眠れず、ちょっとした刺激で感情が爆発してしまうのです。

「頑張っているのになぜか調子が良くならない」というご家族の悩みに寄り添うのが、
私たち【鍼灸マッサージまんぷく】の役割です。

当院は、この「皮膚-脳-腸軸」の誤った警報を解除する施術に特化しています。

皮膚への優しいタッチとマッサージ： まず、私たちが大切にするのは、全身を包み込むような優しいタッチです。これは、外側のセンサーである皮膚に、「ここは安全だよ、大丈夫だよ」という正確な情報として伝わります。さらに、全身のツボや経絡（気の通り道）を意識した調整マッサージを行うことで、硬くなった筋肉や緊張した神経を緩め、脳へ届くノイズ（警報）そのものを静めます。
安心を伝える言葉かけと脳科学： 施術中には、脳科学や行動心理学に基づいた肯定的な言葉かけや、安心感を与える声のトーンやリズムを意識的に使います。これにより、体はリラックスしているのに、脳は「この空間は安全だ」と積極的に判断し始め、自律神経のバランスが副交感神経優位（リラックス状態）へと傾きます。
お灸や手当による腸への温熱安定： そして、内側のセンサーである腸へは、心地よい温熱刺激を送ります。鍼灸の専門技術であるお灸、マッサージの専門技術である手当は、薬を使わずお腹の血流と内臓神経を安定させ、「内側は整っているよ」という安定した信号を司令塔である脳へ送り返します。

これらの刺激を通じて、脳がその情報を「安心」として判断し直すことで、過敏な反応や不安定な情緒が静まり、本来持つ安定した心と身体を取り戻すお手伝いをします。

不安定な毎日から、少しずつ安定した笑顔の毎日へ。

その最初の一歩を、ぜひ当院と一緒に踏み出してみませんか。

次回は、私たちがイベントでも開催している「タッチマッサージ」の秘密に迫ります。
なぜ、皮膚への優しいタッチが、お子さんの不安や緊張を強力に和らげるのかを詳しく解説します。

✨ 不安な調子を「安定した毎日」に変えるために。

薬やリハビリ以外の選択肢をお探しなら、ぜひ一度ご相談ください。当院の専門的な視点から、お子さんとご家族の安心をサポートいたします。

【第1回】不安と安心の仕組み：「イライラ・不眠」はお腹と皮膚から変えられる！専門家が教える「皮脳腸相関」入門