鍼灸マッサージ まんぷく 
「どれだけ保湿しても、この子の肌荒れや湿疹が治らない…」
そう感じたことはありませんか？
皮膚は目に見える部分なので、つい外側からのケアに頼りがちです。
実はその頑固な肌トラブルは、「内側の環境センサー」である腸がSOSを出しているかもしれません。
私たち鍼灸マッサージ師は、皮膚の不調を診る際、必ず「腸」の状態を確認します。
なぜなら、皮膚と腸は血液というパイプで密接に繋がっており、お互いに影響を与え合うことが医学的に確認されているからです。
科学で解明：肌トラブルの裏側にある「腸内環境」
皮膚と腸の繋がりは、近年の研究で「皮膚-脳-腸軸（Skin-Brain-Gut Axis）」の一部として解明が進んでいます。
当院の基本軸に沿って、肌荒れが腸から始まる仕組みをご説明します。
- 腸の汚れが「毒素」を生む： 腸内環境が悪化し、悪玉菌が優勢になると、インドールやフェノールといった有害物質（毒素）が大量に生成されます。これは、医学的に確認されている事実です。
- 毒素が全身を巡る： これらの有害物質は、腸壁から吸収され、血液に乗って全身を巡ります。
処理しきれなかった毒素は、皮膚という「外側のセンサー」を通じても体外へ排泄されようとします。
その結果、肌荒れ、湿疹、赤み、かゆみといった炎症反応として現れます。
腸内環境と皮膚疾患（アトピー性皮膚炎、尋常性ざ瘡など）の関連性は、多くの研究で示されています。腸内細菌叢の多様性が低下すると、皮膚の炎症リスクが高まることが確認されています。
鍼灸マッサージ師が行う「優しすぎるデトックス」
では、この内側からのトラブルに対して、私たち鍼灸マッサージ師はどのようにアプローチするのでしょうか？
当院が目指すのは、内側のセンサーをリセットし、デトックスを助けることです。
- 調整マッサージで流れを促す： 全身を包み込むような優しい調整マッサージは、血流とリンパの
流れを促進します。
リンパは体内の老廃物を回収する重要な役割を担っており、マッサージで流れをスムーズにする
ことで、毒素を排泄するサポートを行います。 - 内側センサー（腸）の働きを活性化： 前回お伝えしたお灸や温かい手当てによる温熱刺激は、
腸の蠕動運動（ぜんどううんどう）を穏やかに活性化させます。
この結果、腸内に滞留していた不要な物質や便がスムーズに排出され、毒素の発生源を根本から
減らすことに繋がります。 - 情緒の安定も同時に実現： 腸内環境が整うと、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌が
増えると言われています。【科学的に、セロトニンは腸内で多く作られることが確認されています。】
このホルモンが脳へ送られることで、情緒も安定し、肌荒れによるイライラも同時に軽減される
効果が期待されます。
焦らず心と体を繋ぐケアを始めましょう。
「肌荒れを治したい」という願いは、外側からの保湿だけでは難しいかもしれません。
それは、お子さんの身体が内側からデトックスと安定を求めているサインなのです。
私たち【鍼灸マッサージ まんぷく】は、この「皮膚-脳-腸軸」を意識した施術で、外側の不調だけでなく、内側の根本的な原因に優しくアプローチします。
次回は、このシリーズの知識を活かして、ご家庭で毎日できる「安心と安定のためのセルフケア」について、具体的なツボやマッサージ方法をご紹介します。
✨ 肌荒れや不調を、デトックスと安心のサインに変えませんか？
「もう治らないと諦めていた」「何から始めたらいいかわからない」そう感じたら
ぜひ一度ご相談ください。
私たちが、お母様と一緒にお子さんのデリケートな肌と心身をサポートいたします。
