「シャツのタグが痛い!」「掃除機の音が怖い!」
「特定の服を絶対に着てくれない」
「ドライヤーや掃除機の音でパニックになる」
「偏食がひどくて、決まったものしか食べない」
お子様のこのような行動に、「ただのワガママでは?」「慣れさせれば平気になるはず」と、
無理に我慢させてしまった経験はありませんか?
そして、それでも泣き叫ぶ我が子を見て、「どうして皆と同じようにできないの…」と
途方に暮れてしまったことがあるかもしれません
どうか、ご自身を責めないでください。
そして、お子様に「我慢」を強いるのは今日で終わりにしましょう
それはワガママではなく、脳の中で情報の「交通渋滞」が起きているサインかもしれません
今日は、世界基準の支援「感覚統合」の視点からその謎を解き明かします
1. 脳の中で起きている「交通渋滞」とは?
私たちは普段「目、耳、皮膚など」から入ってくる膨大な情報を
脳が瞬時に整理整頓(統合)してくれているおかげで普通に生活できています
しかし、発達に特性のあるお子様の中には
この「情報の整理整頓」がうまくいっていない場合があります
これを「感覚統合のつまずき」と呼びます
例えるなら、脳の中の交差点で信号機が壊れてしまっている状態です
- 入ってくる情報(車)が整理されないまま、一度に殺到する
- 「普通の音」が「爆音」として脳に突っ込んでくる
- 「服のタグの感触」が「針で刺されたような痛み」として認識される
この状態で「我慢して慣れなさい」と言うのは、大渋滞でパニックになっている交差点にさらに車を突っ込ませるようなものです。
これでは、脳はますます混乱し、「防衛反応(癇癪やフリーズ)」を起こしてしまいます
2. 世界の常識は「我慢」ではなく「環境調整」
北米や北欧など、NCM(神経多様性を肯定するケア)を進めている国々では
感覚過敏に対して「慣れさせる(脱感作)」というアプローチは慎重に行われます
主流なのは「その子が安心できる環境を作る」ことです
- スヌーズレン・ルーム: 光や音、触覚を優しくコントロールできるリラックス専用の部屋が学校や施設にあります
- クワイエット・アワー: スーパーマーケットなどで照明を落とし、音楽を消して、感覚過敏の人が買い物しやすい時間帯を設けています
「我慢させる」のではなく「その子の脳がパンクしない環境を用意する」
これが世界のスタンダードです
3. 当院の施術は、脳の「交通整理」をお手伝いします
とはいえ日本の日常生活で、すべての刺激を遮断することは不可能です
そこで重要になるのが私たち
【鍼灸マッサージ まんぷく】の専門分野である「身体側からのアプローチ」です
私たちは環境を変えるのが難しい場合お子様の身体(センサー)を整えることで
脳の交通整理をサポートします
① 「皮膚」への一定のリズムと圧(タッチケア)
混乱している脳に対し鍼灸マッサージ師の専門的な手技で「一定のリズム」と「心地よい圧」を加えます
これは、大渋滞している脳の交差点に「優秀な交通整理員」を送り込むようなものです
「今は安全だよ」「ここが身体の境界線だよ」という明確な信号を送ることで脳の混乱が静まり
過敏な反応(ノイズ)が整理されていきます
② 「関節」への圧迫刺激とテーピング
関節に適度な圧を加えたりテーピングでサポートしたりすることで「固有受容覚(こゆうじゅようかく)」という感覚を整えます
これにより自分の身体の輪郭がハッキリし「わけのわからない恐怖感」が減り、どっしりと落ち着けるようになります
「触れること」で世界はもっと優しくなる
感覚統合のアプローチを取り入れた施術を受けたお子様からは
こんな変化が見られます
- 「ドライヤーの音を嫌がらなくなった」
- 「いつも何かにイラついていた表情が、穏やかになった」
それは、特別なことではありません
身体のセンサーを整えることで
脳が世界を「怖い場所」ではなく「安心できる場所」だと認識し直した結果なのです
「感覚過敏」は、身体からのSOSです
無理に慣れさせるのではなく、プロの手を借りて優しく交通整理をしてあげませんか?
次回は、いよいよ「日本の制度活用編」の後半戦
医師、PT/OT(理学療法士・作業療法士)、そして私たち鍼灸マッサージ師
「誰に何を相談すればいいの?」という専門職の賢い使い分けについてお話しします
✨ 「怖い」を「安心」に変える、専門家の手当て
感覚過敏やこだわりの強さにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください
日本小児障がい児支援協会 認定院として、お子様の感覚に寄り添ったケアをご提案します
鍼灸マッサージ まんぷく